この講義では、「人材育成」とは、どういったもので、何を目指す活動なのかを現代的なコンテクストのなかで考え直します。経営戦略が目まぐるしく変わり、働く人の価値観が多様化する中、企業が行う人材育成は、これまでどおりでよいのでしょうか。また働く人には何が求められ、そのなかで人事部門は何をすべきなのでしょうか。重視されるのは、「人材育成とは、個の自律的な成長を支援する活動である」という視点です。今回は、こうした点を議論していきます。
これまでの人材育成とは何だったのか
- これまでの人材育成
- 低下する人材育成投資・壊れはじめたOJT
- 人材育成から成長支援へ
成長支援とは
- 成長支援とは何を意味するのか
- なぜこの転換が必要なのか
- 成長支援時代の人と組織の関係
働く人に求められる「成長自律」※1
- 成長自律とは何を意味するのか
- 成長自律とキャリア自律
- 成長自律によって得るものと失うもの
成長支援を進めるために人事として何ができるか
- どうすれば、成長環境が整備できるのか
- 「個」の把握の重要性
- 働く人に出すべきメッセージと経営者に出すべきメッセージ
※1 昨年度実施時のものです。今年度は内容が変更になる可能性がございますのでご了承ください。